トレンド転換の初動を狙うとは?
FX商材の販売ページを見てみると、良く「トレンド転換の初動を的確に取りに行く!」みたいに言っているやつがあるじゃないですか?
そしてそれを真に受けて買っちゃう人もいるんでしょうが、実際にはトレンド転換の初動を見極めるのは至難の業で、テクニカル分析の使い方をちょっと工夫したところで習得できるものではありません。
それにスイングトレードとデイトレ・スキャルピングでは「トレンド転換の初動」の考え方に違いがありますので、それぞれの時間軸における初動の狙い方を覚えていく必要があります。
スイングトレードでのトレンド転換
スイングトレードの場合にはまず、トレンドを大きく取りに行くのが一般的で、トレンド転換の初動を捉えられれば、何百pipsもごっそり抜き去ることができます。
トレンドが出ていれば相場は上下(押し目・戻りの形成)を繰り返してトレンドの出ている方向へぐんぐん進んでいきますから、押し目・戻りがあるたびにポジションを追加することで利益をより加速度的に増やすことができるものの、
トレンド転換を的確に見極めるのは非常に難しいことで、10回チャンスがあったとしても3回成功すれば凄腕トレーダーと言われるレベルです。
トレンドの方向が変わったかなと思っても、トレンドが継続することはよくありますから、トレンド転換を的確にとらえるのは至難の業で、スイングトレードでトレンド転換の初動を取りに行こうと思ったら、勝率を犠牲にする覚悟が必要になります。
デイトレ・スキャルでのトレンド転換
次にデイトレ・スキャルの場合ですが、スイングトレードの「利を伸ばす」感覚とは大きな違いがあります。
スイングトレードの場合には、トレンドに対して値動きが一時的な逆行を見せた場合であっても、トレンドの定義が崩れるまではポジションを決済することはなくて持ち続けるものの、
デイトレ・スキャルだと、逆行が本格的に始まる前にポジションをさっさと手じまいします。
そもそも、大きなトレンドの初動を狙うようなリスキーなことはせずに、すでにトレンド発生が確認できている相場で押し目・戻りを狙いに行き、トレンド方向にまた伸びていく波1つ分の一部を取りに行きます。
もしくは、相場が一時調整場面に入った時のレンジ相場で上限下限を狙いにいったりりするのが、デイトレ・スキャルでのトレンド転換の狙い方になります。
トレンドが出ているとはいっても、相場が一直線に伸びていくようなことはほとんどなくて、だいたいは大小のスイングを繰り返しながらトレンド方向に動いていくわけですから、
その際の値動きの反転するタイミングを狙い、波の一部を取りに行くのが一般的なデイトレ・スキャルのトレードスタイルとなります。
トレンド転換と言っても、トレードスタイルによってどのタイミングを狙うのかがまるで変わってきますので、まずは自分のトレードのやり方を一本化することが大切です。
大きく狙いに行くのか?一部を狙いに行くのか?だけでも考え方ががらりと変わってくるため、自分のトレードしやすいやり方を見つけるようにしましょう。