ダウ理論を実践へと生かすためのアプローチ
トレードで勝ち続けたいと思ったら、いくつか必ず覚えて実践できるようになるべき理論や原理原則があり、その代表的なものがダウ理論です。
相場にはトレンドというものがあり、上がっていれば上がり続け、下がっていれば下がり続けるという性質があるのはあなたも耳にしたことがあると思います。
この、上下どちらかに相場が一方的に動き続けることを「トレンド」と表現し、ダウ理論はトレンドを定義した相場における原理原則となっています。
単に上昇しているからと言ってそれが上昇トレンドというわけではなく、きちんとダウ理論に照らし合わせて考えるべきです。
ダウ理論に沿って上昇トレンドを定義するならば、
・前回付けた高値(山)よりも値動きがさらに上昇している。
・前回付けた安値(谷)を下回ることなく上昇を続けている。
この2点を満たしている必要があり、ちょうどアルファベットの「N」を右にちょっと傾けたような形が出来上がっていれば、理論上は上昇トレンドが出来上がっていると判断します。
下降トレンドは上昇トレンドとは逆のイメージを持てば良くて、
・前回付けた安値(谷)よりも値動きがさらに下降している。
・前回付けた高値(山)を上回ることなく下降を続けている。
という状態が成立しているかどうか?を確認します。
トレンドが転換するためには、先ほどの2つの条件が崩れた後、さらに、逆方向へのトレンド条件が成立したかどうか?を確認すべきです。
単にトレンドの条件が崩れただけで、トレンド転換したと判断するのはちょっと早とちりになる可能性があります。
ダウ理論に関しては細かい定義は他にもあって、wikipediaを見れば6つの基本原則がコンパクトにまとめられているものの、そもそもダウ理論が発表されたのは随分と昔の話です。
現代の相場には必ずしも当てはまるわけではなく、別に覚えておかなければいけない物もありますので、ここでは覚えておいた良いんじゃないかな?というものだけを1つピックアップして紹介します。
トレンドには3種類ある
ダウ理論では、トレンドを3つのサイクルで分類していますが、
主要トレンド:1年~数年のサイクル。
二次トレンド:3週間~3ヶ月のサイクル。
小トレンド :3週間未満のサイクル。
デイトレやスキャルでこの定義を当てはめるのはちょっと無理がありますよね。
そこで、単純に、自分がメインで見ているのが5分足チャートということであれば、
主要トレンド:1時間足
二次トレンド:15分足
小トレンド :5分足
という風に解釈の仕方を変えても問題ありません。
むしろ、1つの時間足だけで見てトレンドの方向性を判断してしまうと、大きなトレンドに巻き込まれて無駄な負けトレードをしてしまう危険があります。
理想としては大きなトレンドと同じ方向へトレードしたほうが良いです。