トレンドを見極める 相場分析2

そして3つ目の条件に関しては、起きる可能性は決して高いわけではないのですが、レンジの抜け失敗という風に考えることができます。

※特に、レンジ相場が続けば続くほど、レンジを抜けてまたトレンドが出てくるところを狙おうとする人もたくさん出てきます。
 そういう人たちの中にはちょっとレンジを飛び出したくらいで「よし、レンジ抜けた!」と早とちりする人も結構いたりして、
 トレンドが発生すると思いきや、レンジブレイクに失敗してしまったけっか、損切りで徹底=レンジ内に戻る勢いが加速=あわよくばトレンド方向にレンジブレイクしてさらに値が伸びる
 といったことが起こりえます。

 今回のテーマで僕がもっとも伝えたかったことの一つが↑の部分で、チャートの波形からどんな風に相場心理を読み解くか?という点になります。
 M字を形成した場合、時間足を1つか二つ短くするとダブルボトム・ダブルトップを付けるような形になっていて、これらは反転する可能性が高いチャートパターンとして知られていますよね?
 けど実際には、ダブルボトム・ダブルトップが現れたからと言って必ずしも相場は反転するわけではないので、チャートパターンが現れたからと言ってバカ正直に解釈すると痛い目に遭ってしまうものの、
 場面の絞り込みを行うことによって、その優位性が飛躍的にアップします。

 今回の場合には、レンジブレイクの抜け失敗によるダブルボトム・ダブルトップ形成の場合には、成功確率が高いという風に解釈してもらえればと思います。


次にもう一つ、トレンド転換から順張りを仕掛けていくうえで、どんな風に場面の絞り込みを行えばよいのか?という話をしていきます。

相場の波をより大きくかつ安全に捉えてpipsを獲得していこうと思ったら、より速い段階でトレンド発生を見極める必要がありますが、そのためにはトレンドが転換したタイミングをすかさずつかまえに行く必要があります。
上昇トレンドから下降トレンドへ、下降トレンドから上昇トレンドへ、もしくはレンジから上昇・下落トレンドが発生するタイミングを狙って順張りを仕掛けていくのが王道的なトレードとなるわけですが、
このトレンド転換を狙う場合にも、場面の絞り込みというのが重要になります。

まず、大きな流れのトレンドに対して直近の値動きが逆方向のトレンドを形成しているというのが最低条件で、そのうえで、
・大きなトレンド中の重要な押し目の安値・戻し高値を超えず、ダウ理論的にトレンド継続中であること。
・直近の逆行トレンドが(小幅であっても)しっかり上下のスイングを形成していること。

大きなトレンドが下落中だとすれば、直近の値動きが上昇トレンドとなっていて、高値・安値を切り上げているものの、下落トレンド中の重要な戻し高値を超えられない、
というのが、トレンド転換からの順張りにおける場面の絞り込みとなります。